こんにちは、東二条司です。
2020年4月30日に、私も保有しているタバコ株のJT[2914]の1Q四半期決算が発表されました。
タバコ株に投資している管理人としては、今後も高配当目当てでタバコ株に集中投資を継続する予定ではあるものの、コロナウイルスがタバコ産業にどれほど影響を与えるかは把握しておきたいところです。
さて、JTの2020年1Qの業績はどうかというと、
売上は微増、営業利益は前年度同期と比べて20%減、という結果でした。
それでも営業利益率は20%以上を保っており、キャッシュフロー自体は堅調です。
尚、コロナウイルス感染拡大の影響については、
タバコ:製造、販売、需要動向に今のところコロナウイルスの影響は特になし。
医薬:サプライチェーン全体で、大きな影響は特になし
加工食品:冷凍食品等の家庭用は需要増、しかし外食向けは需要減
といった具合のようです。
では見ていきましょう!
コロナウイルスの影響
2020年度1Qは1月から3月に該当します。
日本では、ご存じの通り、コロナウイルスの影響で自粛の要請が4月からされています。
ですので、コロナウイルスの影響を判断しにくいところもあります。
今のところ、タバコビジネスにおいては、大きな業績への影響は無く、インパクトも限定的のようです。
免税販売においては、国内外ともに減少とコロナウイルスによる影響があったようです。ただし、免税ビジネスの規模は全社売上収益の3%未満のようです。
コロナウイルスによる事業への影響は、今後もモニタリングしていくとは述べられていますが、今のところは他産業に比べれば小さいようです。
2020年度1Qの売上及び営業利益
トータルで1Q売上は5,196億円と、2019の1Qと比較して2.8%増でした。
営業利益である1,290億円ですが、医薬の一時金や金融為替損益もあり、調整後営業利益は1,469億円と、前年同期と比べて5.8%増だったようです。
営業利益率は調整後であっても30%に届かず、高収益な会社なんですが、どうしても外資系タバコ会社と比べると低い水準になってしまいます。
EPSについては、48円という結果でした。これは前年同期と比べて約19円も低くなっています。
コロナウイルスの影響は大きくないにも関わらず、EPSが低いというのは、そもそもの別要因があるということでしょう。
タバコ事業
いわゆるタバコ製品の売り上げは4,378億円、うち海外での売り上げは3,120億円でした。
調整後営業利益は1,473億円でした。
特にJTは海外での売上が伸びていおり、完全に海外たばこ事業が利益もけん引しています。
具体的にはロシア・フィリピン・UKが好調のようです。
海外市場が好調ですが、為替によるリスクは介在しています。
医薬事業
売上は207億円と前年同期からマイナス21億円とのことです。
調整後営業利益は66億円と、高収益でした。
これは、研究開発費の現象が起因しているようですが、まぁ医薬事業は博打みたいなところがありますから、売上も営業利益も今後も大きく変動するでしょう。
今のところ、コロナウイルス関連の薬を開発するような話も無いようですね。
加工食品事業
売り上げは367億円、前年同期からプラス8億円でした。
外⾷向けの商品及びベーカリー事業での販売減少があるものの、冷⾷常温事業における家庭⽤商品の需要増に伴う増収増益が達成されたようです。
タバコ事業と比べると小さい規模ですが、コロナウイルスの影響の恩恵を受けている形になったようです。
配当金
配当金については、既に1株年間156円と発表されており、支払いは3月と9月になります。
配当利回りは2020年5月時点で約8%と日本株としては驚異的な配当利回りです。
最後に:引き続きJTも買い進めます
コロナウイルスは肺炎を重篤化させることから、タバコとの関係性が当初から指摘されていました。
志村けんさんが亡くなった際には、タバコとの関係性が非常に強調されて報道されていた気がします。
しかしながら、海外たばこ市場は堅調に伸びており、JTにおいてもタバコの売上は上昇基調です。
JTに関して気になるのは、営業利益率が海外各社と比べて低いことですね。
再投資に回す金も少ないので、どうしてもPM、BTI、MOの後塵を拝み続けることになります。
日本企業は外資と比べて、成果主義じゃない・利益をなんとかして生み出すという執念・意欲が足りない、ようは従業員にとっては緩い文化ですので、まぁ仕方がないかなぁとは思いますが、なんとか営業利益率を改善していってほしいですね。
現在の株価は2,000円程度で配当利回りは約8%という高配当な株です。
今のところ、JTはNISA枠で購入していますが、今後もNISA枠で購入を進めていこうと思っています。
現在800株なので、少なくとも200株は買いまして1,000株にはしたいと思います。
1,000株以上だと、コースのランクアップとなり冷凍うどんが株主優待で手に入りますから!
既に保有している外国タバコ株のブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】、アルトリア・グループ【MO】とリスク分散させながら今後も買い進めていきます。
タバコを吸うならタバコ株を買おう。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
以下参考記事です!管理人は絶賛タバコ株を推奨しています!
アルトリアグループの1Q状況についてもレビュー。