私的 森博嗣ランキング ベスト5

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森博嗣が好きです。

一応紹介すると、簡単版な紹介としては、ミステリー作家。理系専門用語が文中に多く、また登場人物もアカデミックなしゃべり方のため、理系ミステリーと言われている。有名な作品はアニメにもドラマにもなった「すべてはFになる」。

 

詳細版な紹介をしますと、森先生はそもそも大学教官でしたが、大学教官のままミステリー作家としてデビュー。講談社のメフィスト賞も森先生を衝撃的にデビューさせるために設立されたという都市伝説もある程の天才です。理系ミステリーといわれますが、単に理系用語が多いだけかと思いきや、論理展開力、発想力、そして文章力、これらが全て金揃っているため、引き込まれる要因である気がします。実際、ミステリーのトリックに唸るというより、その世界観が際立っており、東野圭吾とはこの点で全く異なります。どちらかというと京極夏彦に近い。加えて、森作品はキャラクター描写も素晴らしく、ポップなキャラクターはライトノベル的な側面もあります。

有名な「すべてがFになる」を含むS&Mシリーズ、Vシリーズなどといった10作品程度のシリーズ内作品がほとんどで、1作品で独立したものはあまり多くはありません。ここが森博嗣ワールドに入りにくいハードルかもしれません。

 

さて、森博嗣作品はどれもこれも本当に面白いです。森先生のキャリアはすでに20年近くになっているため、作品は膨大に出版されていますが、ここで私的 森博嗣ランキング ベスト5を発表したいと思います。

 

第1位 笑わない数学者 Mathematical Goodbye

>笑わない数学者 [ 森博嗣 ]

価格:788円
(2017/3/14 00:54時点)
感想(7件)


S&Mシリーズの3作品目であり、個人的には最高傑作です。読み始めたら止めることができず、ぶっ通しで読みました。すでに偉大で名のある数学者である天王寺博士の家で、S&Mシリーズの主人公である西之園萌子と犀川先生が訪れ、その後殺人事件がおきるのですが……。殺人トリックなどよりも、この小説の世界観を体感してほしい、さすれば森博嗣という小説家が分かるといった感じでしょうか。

「不定」なエンディング、そしてタイトルの意味をかみしめることになる結末、英語の副題と全てがクール。細かい演出もとても印象的で、数学者の問い、それに即座に答える西之園萌子、知性と知性のぶつかり合いがとてもクールです。20年前の作品ですが、まだまだ光り輝いていると確信致します。

 

第2位 有限と微小のパン The Perfect Outsider

>有限と微小のパン [ 森博嗣 ]

価格:1,274円
(2017/3/14 00:54時点)
感想(13件)


S&Mシリーズの10作品目でありシリーズ完結作品です。多くの人にとって、森博嗣はこのシリーズを読むことから始まると思うのですが、シリーズに再度、1作目の重要キャラクターである真賀田四季が登場します。その登場は単なるサプライズではなく、シリーズがまるで連歌のように繋がる芸術作品となります。さらに衝撃的でかつ鮮やかなラストも印象的です。このシリーズが推理小説の枠を超えた傑作であることを本作品は象徴しています。読んで損しない作品です、しかし10作品目とだけあって、その前に9作品読まなければいけないのですが。

 

第3位 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

>恋恋蓮歩の演習 [ 森博嗣 ]

価格:756円
(2017/3/14 00:55時点)
感想(7件)


Vシリーズで最も好きな作品です。何より、保呂草さんが恰好よすぎます。Vシリーズを通して印象がどんどん変わっていくのですが、この作品の保呂草さんには惚れてしまいます。森博嗣作品はハードボイルドな面も強いのですが、この作品は探偵私小説物語かと思ってしまうくらいに行動的でアクショナブルです。ストーリーもキャラクターも、わくわくしてしまう大好きな作品です。

 

第4位 四季 春The Four Seasons Green Spring

>四季(春) [ 森博嗣 ]

価格:637円
(2017/3/14 00:56時点)
感想(23件)


四季シリーズは春夏秋冬纏めて一つの作品みたいなものなのですが、やはり序章であり前シリーズとのつながりの役目を担っているこの「春」は重要です。哲学的である森作品の中でも最高に哲学的な作品です。そして真賀田四季という人間を理解するためには、絶対に読まなければいけない作品です。

 

第5位 すべてがFになる The Perfect Insider

>すべてがFになる [ 森博嗣 ]

価格:791円
(2017/3/14 00:56時点)
感想(28件)


S&Mシリーズの1作品目であり、記念すべき森博嗣デビュー作品。森博嗣といえば、この作品!という印象が強く、アニメもドラマもこの題名で放送されました。本当は4番目くらいに書いた作品らしいですが、より衝撃的なデビューにするべく選ばれたという曰くつきの衝撃的な面白さ。さらには、メフィスト賞もこの作品のために創設されたとかいう都市伝説も存在します。まぁ、読んでみてください。デビュー作ですので、事前情報一切無しで楽しめます。

 

こうやって単行本のレビューを書いてみると、やはり森博嗣はシリーズで評価するべきなのかもしれません。見えている世界、描く世界が大きすぎて、単行本だけでは表現できていないのです。惰性で書かれたシリーズと違って、全てが計算されている世界観を楽しむためには単行本だけ読んで終わるのはもったいないと思います。ぜひ、全作品全シリーズ読破いたしましょう!

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