メーカー内プラントエンジニア 語彙集

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プラントエンジニアとは

プラントエンジニアとは、プラントを設計する仕事をする人のこと。工場でエンジニアといえば、プラントエンジニアのことであり、決してITエンジニアのことは指さない。

実際は、設計する人、工事監督する人、工事全体を管理する人、電気関係に特化した人、など様々な業種が含まれています。

僕が異動で、社内プラントエンジニアを始めたのは2年ほど前でした。

正直、とびかう単語が全く分からず、大変苦労した中、語彙集の作成を始めたのです。

今では、けっこう会話にもついていけますし、多少は成長したのかなぁ、と思っています。

以下、一部ですが、簡単な初心者向け語彙集を公開します。業務に関係無い人でもこれくらい知っていてもいいんじゃないか、ってレベルです。また、化学工学プラント寄りです。

語彙集

相見積

アイミツと呼ばれる。見積もりを複数業者に対して行ってもらい、比較すること。

インバータ

交流⇒直流⇒交流に変換することで、周波数を変えることができる部品。インバータが無いと、常に全開でモーターが動くため。機器(ポンプなどのモーター駆動するもの)にインバータをつけることで節電また騒音などの対策にもなる。

エキス

抽出物。

STPG

配管の一種、自社の場合、蒸気配管に使用が多い。スケジュール番号(肉厚)が大きいほど高圧用。

塩ビ

塩化ビニルのこと。配管で使用される(塩ビ管)。

規格

規格といったら、工業規格をいい、国際規格はIECとISO。電気関連がIECでそれ以外がISOである。日本では、JISがあるが電気関連を分離していない。

キャド

computer aided design、作図ソフトをさす。使用できるとけっこう便利。さすがにexcelでは設計できないと個人的にも思う。
[auto cad]や[jw]といったソフトが有名。

キャビテーション

液体の流れの中で、空気泡が発生すること。基本的にはトラブルとして対処される。
キャビテーションすることを「キャビる」という。

クリープ

応力による金属歪み。高温時に起きる。クリープ疲労。

クーリングタワー

冷水を作る設備、冷却塔。大気に触れて、熱媒体を冷却する。チラーよりイニシャル・ランニング、コストは低い。想定の出入り口温度は30℃~40℃になるが、季節・メーカーによる。でかい設備で面積取るため、屋上設置も有り。

減価償却

資産購入費を数年~数十年で費用分配する制度。定額法、定率法などがある。土地、設備機械、ソフトウェアなど、全ての設備投資に関わる。詳しくは企業会計法などを参照すべき。

現説

現場説明のこと。入札、見積業者に対して、図面や書類では説明できないことを現場に来てもらい、説明する。

減速機

モーターについている減速機。カタログに回転数、周波数などが記載されている。

固定資産

主に、土地と設備のことをさす。

コンデンサー

冷却器もしくは凝縮器のこと。高校物理の電気分野で習うコンデンサーとは違う。

サージタンク

単なるタンクだが、目的が流量安定のために貯留している。

サージング

圧縮機の失速→圧縮空気が逆流→正常の運転不可になること

三スケ

三画スケールの略。製図用の特殊な三画型定規。一般社会では全く必要無。

邪魔板

バッフルと呼ばれる。撹拌層に貼り付ける板。これが無いと、上下の撹拌運動が少ない。攪拌機を中心からずらして設置すると、バッフルが必要ないことがある。

蒸留

混合物を蒸発させて、再び凝縮することで液体もしくは固体を得ること。石油や酒類など、非常に多くの産業で使用されている工程であり、かなり重要で深い分野である。

真空

大気圧(0.1 Mpa)より低い状態のこと。空気が無いわけではなく、ゲーム・漫画等のようなイメージではない。
真空ポンプを使用して、真空状態を作ることができる。

ストレーナー

異物を除去する、筒状のバルブ風な設備。

スチームトラップ

ドレン回収の装置。これに関して詳しく知りたけば、間違いなくTLV㈱のホームページを閲覧したほうがいい。

スパージャー

ガスもしくは液体注入器。多孔ノズルパイプの形が多い。食品や化学プロセスで使用。
【sparge】注入する

スピコン

スピード・コントロール弁

スラッジ

汚泥のこと。汚泥のような抽出粕のことを指す場合もある。

総括伝熱係数

熱交換器で使用する、熱効率の指標数値。U値と呼ばれる。

耐用年数

減価償却の計算に関わる。設備工事費用が、どの勘定科目に係るのかで、定率or定額の償却年数が変わる。この年数が耐用年数であり、税法で決められている。

ダンパ

調節器。空調とかに使われているバルブ、のようなもの。

チャンバー

再圧装置もしくは再圧容器。圧力や流量を調整する。
真空ポンプと連動して、真空チャンバーにすることができる。使用用途が多岐に渡るため、チャンバーと呼ばれるものも様々である。

チラー

冷媒で冷やした冷水。想定の出入り口温度は10℃付近だが、季節とメーカーによって異なる。

チンキ

アルコールで抽出したもの。

ディフューザ

気流を拡散させるもの。

突沸

字のごとく、突然の沸騰で、非常に危険であるため注意。

ドレン

排水のことだが、専門用語のドレンとは、蒸気が冷えて、液体になった水のことをドレンという。エアコンから出てくる水もドレンと呼ばれる。要は潜熱エネルギーによる蒸気から変化した水。プラントでは、ドレンはスチームトラップで回収する必要がある。

20号タンク

危険物例9条1項20号に該当するタンクのこと。この20号で、防爆性能や耐火性能が規定されている。危険物工場のスタンダードなタンクとして、使われている。

熱交換器

2つの溶媒間で熱を交換することで、加熱・冷却することができる設備。様々な形があり、ボイラーなども熱交換器。チラーもしくは蒸気と目的溶剤で熱を交換したりする。非常に多く使われておいる。熱交と略して呼ぶ。

濃縮

液体の濃度を高めること。

バリデーション

プロセス実験のこと。

飛沫同伴

沸騰によって、成分油滴も水蒸気と共に蒸発で持って行かれる現象のこと。

PID

系統図。Piping and instrumental diagramのことで、計装品と配管サイズが書かれている。配置図と違って、機能図であるため、空間を把握しているわけではない。個人的にはPFDに、配管などの詳細情報が付け加えられたイメージ。

PFD

Process Flow Diagram、いわゆるプロセス図である。あくまでプロセス図であるため、工事をするには情報は足りない。まず、これを作成する。最初から配管サイズや計装品、ユーティリティ等の情報が分かっていれば、PFDを作成する必要はない。

ブライン

不凍液。塩水のことだが、工学的にはグリコールが使用されている。

フラッシュ蒸気

再蒸発蒸気とも呼ばれる。高温高圧ドレンが、大気圧に放出された時に発生する蒸気。発生させないことは不可能なので、再利用がトレンド。フラッシュ~~というのは、だいたいこの蒸気関係の設備。(例:フラッシュタンク、フラッシュエバポなど)

ブロワ

送風機のこと。ファンとは圧縮比で分けている。

ブリックス

糖濃度。(厳密には糖度と異なるが、イメージは同じ)
Brix計で測定する。

プロットプラン

配置図のこと。

HEPAフィルター

高性能エアフィルター。クリーンルームとかで使われる。

ペンディング

保留のこと。設備投資では、よくある話で8割くらいはペンディング。

防爆

電池部分などが露出していないような構造のこと。
危険物の液体や気体を扱う場所にて、静電気で発火・着火する恐れがあるため、建物や機械を防爆対応にしなければならない。時計などの日用品も防爆構造のものにしなければならない。もちろん、非防爆の物より高価であり重量も重い。

マテバラ

マテリアル・バランス。物質収支のことで、反応で両[g]がどのように変わっていくか、記載する。

予算

言葉のとおり、投資予算のこと。こじゃれた人はバジェットとか言ったりする。簡単に億単位で予算を組むのが、この仕事のすごいところ。

 

まとめ

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いかがだったでしょうか?

誰かに習ったわけではなく、文献やホームページ等を参照して、知識を蓄えてきました。間違っていない保障はしないので、あくまで参考程度にお願いします。

僕が、最も参考にしたのは、

TLV㈱のホームページ

兵神㈱のホームページ

です。

こういった設備メーカーのホームページは、かなり情報を記載しています。今からプラントエンジニアリング始める人は、是非参照してください。

 

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