エネルギー管理士のキャリア~EHS管理者~

(Cambridge, MA - September 15, 2008) Moral Reasoning 22: Justice, taught by Professor Michael Sandel inside Sanders Theatre at Harvard University.  Staff Photo Justin Ide/Harvard News Office

(Cambridge, MA – September 15, 2008) Moral Reasoning 22: Justice, taught by Professor Michael Sandel inside Sanders Theatre at Harvard University.
Staff Photo Justin Ide/Harvard News Office

最近、少しだけですが、自分の進むべき道といいますかキャリアの方向性というのが見えつつあるような気がしています。32歳だと遅すぎだよ!という説もあるのですが、もともとやりたい事とかがはっきりしていなかった自分としては、意識の変化は成長の証でもあると思っています。学生の時は、やりたいことなんて特になく就職活動していましたから。(ただし、やりたいことがあっても会社がそれをやらせるなんて甘い保証は無いのですけどね)

さて、その方向性とは、「EHS」です。EHSとは、Enviroment 環境、Health 健康、Safety 安全、の頭文字を取ったものです。最近の大きな日本企業はCSR(社会的責任)やダイバーシティ(多様性)を推進しているといったニュースが多いですが、おそらくその次に来るのはEHSなのではないかと個人的には思っています。また、日本にはEHS業務の需要に対し、EHSキャリアのビジネスマンが圧倒的に少ないのです。

 

転職市場でのエネルギー管理士の価値

エネルギー管理士の試験に合格した私は、意気揚々と転職サイトにて「エネルギー管理士」で検索してみました。転職したいわけではなく、その資格価値をはかりたかったのです。そして検索してみたところ…………

 

特に、良い条件の求人はありませんでした。

転職サイトでの掲載件数自体が、そもそも少なかったです。年収でいうと300万円~500万円くらいの条件ばかりでした。業務は、施工管理だったりエネルギー設備コンサルティングだったり、ビル管理だったり、エンジニアリング業界だったり、でした。まぁ資格というのは足裏の米粒のようなもので取っても食えないものですが、これではほとんどプラスアルファの評価が無いに等しいレベルだなぁと痛感致しました。エネルギー管理士の価値が低いのは、試験は難しいにもかかわらず講習で取得することができるところでしょうか。加えて、講習だけで取得できる「エネルギー管理員」の存在もエネルギー管理士の価値を低減している気がします。

資格勉強というのは自己研鑽が主な目的であるため、転職市場での価値を追求する気は全くないのですが、ネットサーフィンしていて気付いたのは、同じ難易度ながら「公害防止管理者」の方がエネルギー管理士よりも転職市場では高い価値を発揮している気がしました。どちらも同じくらいの難易度ですが、明らかな差があるように感じました。

 

公害防止管理者の価値

転職サイトで「公害防止管理者」で検索したところ、あくまで感度ですが年収500~800万円くらいの条件の求人が多くありました。しかし、エネルギー管理士との最も大きな差は業務内容です。設備設計、施工管理もありますが、目立ったのは安全管理業務です。これはエネルギー管理士の検索結果には含まれない業務であり、高収入の求人が多かったです。

さて、その安全管理とは何か、といいますと

企業内の安全を維持し災害を未然に防止するための諸活動。単に作業能率や企業の損失防止の観点からのみならず,人道的観点からも重要である。手法としては,(1) 作業環境の整備,(2) 機械装置,用具の点検,(3) 生産方式の改善,(4) 保護用具の着用,(5) 安全教育の徹底などがある。

引用 ブリタニカ百科事典

 

簡単に言えば労働環境の安全を管理し、従業員を守る仕事です。工場やプラントでの事故防止だけではなく、労働環境の衛生性とか空気環境の維持とかも仕事の範囲です。そういえば、会社でも環境測定している様子を見たことがあります。

思えば、近年、化学工場での事故が目立ちます。化学工場の現場作業者であった私としては個人的には、団塊世代の引退による熟練作業者がいなくなったことが大きいと思います。また、ホワイトカラーにとっても、労働環境の向上も近年大きなテーマです。過労死などの悲劇を避けるために、劣悪な労働環境をなくさねばなりません。また、照明や空調や騒音などの防止も安全管理の仕事の一部です、今後、安全管理はまずます重要になると思っています。

 

EHSとは

さて、安全管理の重要性に気付いた私は、ここで初めて「EHS」というものに触れます。それまでは言葉自体も知りませんでした。EHSとはどういう意味かというと、日本のウィキペディアなどには記載がありませんでした。欧米の考え方であり、日本の安全管理に加えて環境保護の概念が加わっています。Enviroment 環境、Health 健康、Safety 安全の頭文字でEHSです。どちらかというと、環境と健康&安全の2つっていうイメージです。

作業者の疲労を軽減し支障なく仕事をするめるためにEHSはありますが、会社が作業者のこれらを守るのは最終的には企業価値・名声を保護するという考えがあります。従業員を守るという日本の安全管理と違って、欧米的な考え方です。いまだ日本には根づいていないため、今後の日本の会社がEHSの考えを取り入れていくかどうかは不明ですが、環境系の資格であるエネルギー管理士の試験に合格し、今年、公害防止管理者の取得を目指している私としてはEHSのキャリアに一筋の光を見ました。

 

EHS管理者とは

さて、そのEHSに従事する人をEHS管理者と呼びます。EHS管理者は、環境管理と安全衛生の業務に従事しています。具体的には、省エネ活動、新たな環境法が規定された場合の周知・水平展開や、職場での安全事項の管理、労基署対応などが挙げられます。

EHS管理者に必要な資格というのは特に無いようですが、まずは実務経験を積むことだと思います。行政対応や環境の管理というのは、実務でしか得れない部分が多いと思われます。しいて言うなら、衛生管理者だったり公害防止管理者の資格や環境の国際規格ISO14001もしくは労働安全の国際規格であるOSHASなどの内部監査資格などがEHS管理者にとっては有効だと考えます。

 

今後の目標

今後は、EHSのキャリアで大事な環境法を重点的に勉強しようと考えています。公害防止管理者の資格取得もその一つです。しかし、少し勉強してみて分かったのが、環境法規が多岐に渡ることについて、痛感します。一口に環境法といっても環境関連の法規は非常に幅広く、エネルギー、公害防止、温暖化防止、化学物質管理、廃棄物処理等の範囲において多くの法令が存在します。今後は、まず各法令の概要を把握するところから理解していこうかと思っています。

もう一つは、英語ですね。EHSは欧米の考え方であるため、英語の文献が多いです。いずれはより進んだ考え方を学んだりしたいなぁ、と思いつつ、まずは英語を磨いていく所存です。ちなみに、転職サイトにて、「EHS管理者」で検索してみたところ、外資系だらけでした。年収も1,000万円程度が平均的です。やっぱりビジネスマンはどこまでいっても英語が大事になるんです。

 

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